本人確認情報に電子署名をしてオンライン申請
不動産売買による名義変更や、融資を受け不動産に抵当権をつける場合、不動産所有者は登記済証(権利証)もしくは登記識別情報を法務局に提出(提供)して登記手続きを行います。
不動産所有者が「登記済証(権利証)」もしくは「登記識別情報」を紛失してしまっている場合、取り得る手段はいくつかあるのですが、その1つに資格者代理人が本人確認をし「本人確認情報」を提出(提供)して登記手続きを行う方法があります。
本人確認情報の作成方法は2通りあります
この際、本人確認情報を「書面」で作成し法務局に提出する方法と、「電磁的記録(PDF)」にしてオンライン申請で提供する方法があります。
「書面」で作成した場合は、本人確認情報に司法書士の職印を押印し、職印証明書(発行後3ヶ月以内)をつけて法務局に提出することになります。
また、「電磁的記録(PDF)」にした場合は、本人確認情報と身分証明書のコピーをPDF化し、そこに電子署名をして、添付情報として申請情報と併せてオンラインで送信することになります。
初めて電磁的記録でのオンライン申請を行いました
今までは、「書面」でしか本人確認情報を作ったことがなく、職印証明書をつけて申請していました。
しかし今回は、有効期限内の職印証明書が手元になく、あらたに取り寄せる時間的余裕もなかったため、「電磁的記録(PDF)」にしてオンライン送信する方法で登記申請を行いました。
この方法だと、書面の本人確認情報や職印証明書を別送する必要がなく、有効期限内の職印証明書が手元にないような場合には、非常に有効な手段であると感じました。
「それ知らなきゃヤバいでしょ!」と言われそうな話なのですが、恥ずかしながらこの方法を知ったのはつい最近でした。
初めての方法は調べることから始まるので、取り掛かるまでに少し億劫な気持ちにもなりましたが、やってみればとても便利でした。
時間の節約は、お客様のためにも非常に価値のあること
「オンラインの時代」と言われて久しい昨今、アナログな私には耳が痛いときもあるのですが、実際に便利さを感じたことで「やってみてよかった!」の一言です。時間的節約になることは私だけでなくお客様にとっても、非常に価値あることです。これを機会に今後も利用していくつもりです。